空から舞い降りてくるもの。

なにも綺麗で、輝かしいものだけではない。



テスト週間に入る前。
最後の講義で先生は言いました。


この学年はあきらめが早すぎる、と。
もっと粘りなさい、と。


そう言われた時。
たぶんクラス全員の脳裏に。
忘れられない6月の出来事が蘇った筈で。


もう誰も口にしない、できないことが。
まだわたしたちの心のどこかに引っかかったまま。


この学年は、横の繋がりが強い、と。


先生はそう続けた。


繋がらなければ。
お互いがお互いを支えあわなければ。
歩いてこれないほどに。


安直な言葉を使えば。
傷ついていた。


先生。
テストより大事なものがあった筈で。
でもそれを主張するためには。
何よりもテストが大事なんでしょうか?