星新一展 at 世田谷文学館。
思い立って行ってきました。きっかけは、ビーバップで私が好きな新井素子さんが紹介されていたから。今まで、星新一は読まず嫌いだと思っていたんですが、小さい頃に姉の本棚から盗み読みした「未来イソップ」が彼の作品だったとは…。それに加え、コバルト雑誌のショートショートで何回も読んでいたことが発覚。GWの浮かれ気分のまま、星新一展に。
久しぶりにすごく有意義な500円の使い方をしました。星新一展というか、星一家展という印象でした。お祖父さんもお父さんも想像を絶するすごい方で驚きました。(お父さんと野口英世とのツーショット写真があったり)お父さんは星製薬の創業者の方なので、私的にはそこもすごく興味深かったです。
でも今回印象に残ったのが、星のメモ。とても細かい字で(見学中のどこぞのお爺さんが、見えねーよ!!と大声で悪態をつくぐらいに)ぎっしりと書かれていました。その割に本稿では、原稿用紙のマス目からはみ出すほどの大きな字で書いていたのが面白かったです。星新一の何かを記するという習慣は、作家になる前、幼少の頃からだったようで、思い出の品に日記や旅行記がたくさん展示されていました。もちろんこの習慣はお父さんの会社を継いでからも続いていたんですが、会社がうまくいかず手放さざるえなくなった日の、たった一行だけのメモ。ユーモアがあるなんとも哀しいメモが印象的でした。
ビーバップで筒井先生が話していたように、会社経営時代は星新一自身にとっても、「小説にしたら面白いけれどまだ書けない。書けるようになったころには覚えていない」と言わせるほどの日々だったようで。すごく興味をそそられました。おそらく本にはしていないのかな?(疎いので、もし出版されてたら教えてください)
星新一=ショートショート、SF。というイメージがあったんですが、星新一展に行ってそそられたのは彼と彼周辺の人々についてでした。ということで、とりあえず大学のテストが終わり次第、
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/08/27
- メディア: 文庫
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んーやっぱり、うまく書けないですね…。でも、結構見ごたえのある星新一展でした。