今日という日。

どうやってくるのか。本当にくるのか。


1年前のあの日、1年後の今日が来るなんて思えなかった。あの日も普通の日だった。天気の凄くいいどちらかといえば気分のいい日。憂鬱だったのは語学の中間テストがあることだけで。放課後には友達との食事会の予定もあって、すごくわくわくした日。お昼にあんなことがなければ、そのまま終わっていたはずの日。


予定通り授業はあった。予定通り食事会をした。予定から外れたら、何かにつかまってもう戻ってこれなくなる気がして、怖くて泣くこともできなかった。


ほんの数ヶ月前にケーキで誕生日を祝った。仲が良かったというより、近かった。


それから忙しさに任せて、彼のことを考えるのはやめた。それは自然になった。そして、今日が来た。考えることを放棄した報いなのか、未だに何も変わってない気がする。変わってないことが情けなくて、それでもどこかでホッとする。


来年はどうなっているのかな?